入院中の夫

10月ついに、夫は閉鎖された病棟へ入院となりました。

閉鎖病棟と言っても、
患者さんの命を守るために危険そうなものを無くし、
一部に鍵をかけてるだけなので
中は穏やかな雰囲気でした。

手荷物検査のあと病棟に入る
直前の夫は、躁状態の影響で
ヘラヘラ、ニヤニヤ、ルンルン、ウキウキみたいな感じでした(;´∀`)
躁状態だから
こんな深刻な時でもすごく楽しそう。

突然入院となったショックと
コロナの影響でお見舞いはダメで
退院まで会えない決まりなので
私は悲しさと不安で
いっぱいでした。

涙目の私に向かって
夫は「じゃあね〜🎵」
と手をふり、嬉しそうに歩いて行きました。
看護師さんたちの
励ましが忘れられません。

入院すると落ち着いて生活できると思っていましたが、

毎日電話がかかってきました。

携帯は使える時間が決められていたのですが
使用できる時間のほとんど、
何度切ってもエンドレスでかけてきます。
電話に出ないようにした場合は
出るまでずっと鳴らします。

はじめの数日は、 
「病院は居心地いい、悪いけど家よりいいかも、最高🎵こんなにいい思いしてゴメンね〜」
と言っていましたが、

その後は
「もう退院する!居たくない!迎えに来て!」
と激怒の電話が来ていました。

次は
「誰も俺のこと分かってない、病気じゃないから退院の交渉する!絶対退院してやる!文句言ってやる!」
と暴走していました。

その間は
やっぱり投薬とかかなり負担なのかもと思い、
つらいよね、治るために入院してるからがんばろうね
となだめていました。

携帯を使えない時間に話したいことが浮かぶと
公衆電話から電話をかけてくるようになりました。

どうも看護師さんたちの目を盗んで公衆電話に行っているような様子でした。

物欲が果てしなく湧いてくるみたいで
ラジオとかペンの替芯とか本とか、すぐには要らない色んなものを
宅急便で送って!と主張していました。

それと薬の副作用で歩けなくなっていた時は
きちんと介助してくれるのに
何度もベッドから降りようとして
転んだと電話口で怒っていました。

毎日こんな日々なので
私はノイローゼになりそうでした。

でも子育てがあるので
私がしっかりしなければと思い、毎日子供との時間を楽しむように
過ごしていました。

子供の明るい笑顔に救われました。